癡とは愚痴であり、無明である。現在の世界は画面にある上限のタイムラインでできる異空間のように誘惑の光で人を迷わせている。これは世事である。命の瞬間はその両側にある複数の仮面と同じく、喜怒哀楽と悲歓離合を含めて人の心によって変わる。これは人事である。人と世間がぶつかり合うと、融合して混乱や混沌、矛盾が生じる。すると人が物事を分からずになり、是非も善悪も区別できなくなる。
これが「癡」である。
図にあるまじりあう混沌のように、片方が炎に包まれ、片方が花に包まれている。燃焼して命の花が咲く一方、咲いた花から死の炎が噴出する。相互に往来して止まらないものの、分けて見極めることができない。独立しているように見えて通じ合い、そこから混沌、混乱、白黒分からずの状態が生まれる。そして人事の、世事の煩わしい煩悩が生まれる。




Information

-Theme
三毒空間　-　愚癡

-Category
Painting

-Dimensions
1620mm ×970mm

-Materials
Acrylic on Canvas

-Year
2020

-Artist
恩堯(EN.WONG)

EDUCATION
2020.03 MFA, Tama Art University, Japan Graphic Design
2014.07 BA, Beijing Institute of Fashion Technology,China Graphic Design

EXHIBITIONS
2018.09 abC art book fair (Beijing)

AWARD
2018 HIII ILLUSTRATION,Best of the Best
2020 3×3 International Illustration Show , Merit